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SUPER GT RACE REPORT

2023年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <決勝>

2023年4月16日(日) final 決勝
ZENT GR SUPRA#38 立川祐路/石浦宏明
決勝結果5位
< 決勝 > 天候:曇/雨|コース状況:ドライ/ウェット

 

2022年 SUPER GT 第1戦 okayama 朝から降り続いた雨のなか、変わりゆくコース上の水量に翻弄された予選日を経て、2023年のSUPER GT開幕戦となる第1戦の決勝日がやってきた。迎えた4月16日(日)の岡山国際サーキットは朝から晴天に恵まれたものの、午後1時30分からの決勝レースを前に少しずつ雲が増え始めた。

 レース直前に行われた8分間のウォームアップ走行では、ZENT CERUMO GR Supraは立川祐路がステアリングを握り、今週末初めて履いたドライタイヤを試したが、感触は悪くない。そのフィーリングをもとに、スタート直後から立川は14番手から1台をパス。13番手に浮上する。

 GT500クラスは序盤から僅差で、立川は3周目に#1 Z GT500に先行を許すも、集団のなかで戦っていく。ただ、レース前から予想されていた雨が想定よりも早く、スタート直後から少しずつ強まり始めていった。7周目を過ぎると、ZENT CERUMO GR Supraもワイパーを動かす回数が増え始めていく。

 そんななか15周目、GT300車両がコースアウトを喫したタイミングと前後して、コース上に雹混じりの強い雨が注ぎはじめた。チームは急ぎ立川とコミュニケーションをとり、15周を終えピットイン。レインタイヤに交換する。直後、コース上にはストップ車両が相次いだことから、レースはフルコースイエローからセーフティカーランとなってしまった。

2023年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA 多くの車両がこの前後にピット作業を行ったため、順位に大きな変動はなかったものの、23周目にリスタートを迎えると太陽が差しはじめ雨も止み、路面は急速に乾いていった。前日の公式予選同様、コース上の水量の変化にともないライバルたちとの位置関係も変化していくことになるが、立川はウエットを履いた直後こそ内圧に苦しんだものの、その後路面が乾いてくるとともにペースを取り戻し、10番手前後の混戦のなか、粘りの戦いを続けていった。

 そんななか、レースは40周目を過ぎるころになると、コース上はドライタイヤとウエットタイヤのタイムがオーバーラップしはじめた。ZENT CERUMO GR Supraもピットインのタイミングをうかがい、41周を終えてピットへ。石浦宏明にステアリングを託した。

 石浦は後半スティントに向けてZENT CERUMO GR Supraのペースを上げていき、#1 Z GT500を追いながらレースを進めていくが、序盤からの混乱はまだまだ終わらない。48周を迎えるころ、ふたたび雨が舞いはじめ、GT300クラスの車両がヘアピンでコースアウト。フルコースイエローが導入された。

 

2023年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA このフルコースイエローの間、なぜか#1 Z GT500は一定のはずの速度が上がらず、石浦はやや詰まってしまう。このFCYは50周目に解除されたが、直後、今度はアトウッドカーブで2台のGT300車両がクラッシュしてしまう。この処理のため、このレース2回目のセーフティカーランに。さらに直後の54周目、岡山国際サーキット周辺に落雷があったことから、安全確保のためにレースは赤旗中断となった。

 

 赤旗の間にも激しい雨が降り、午後3時35分にセーフティカーランで再開されたが、この段階でGT500クラスでは2台以外がスリックタイヤを履いていた状態。ZENT CERUMO GR Supraもその一台で、石浦はセーフティカーランの中でピットインを行ったが、今度は入る状況で、前を走っていた周回遅れの#24 Z GT500が前を塞いでしまう。この間に前を走っていた車両との間隔が開いてしまい、さらに再コースイン直前、横から出てきた#24 Z GT500と危うく接触しかけるシーンもあったが、タイミング良くTGR TEAM ZENT CERUMOのピット周辺が空いていたことから早い送り出しができ、石浦は#1 Z GT500を先行することができた。

 

2023年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA これでふたたびコースに戻ると、6番手でセーフティカーランに復帰したが、レースはその後、リスタートを迎えるかとも思われたものの、60周目にふたたび天候悪化により赤旗となってしまった。62周目、残り10分でレースはリスタートを迎えたが、雨、風ともに強く、そのまま三度の赤旗に。そのままレースは終了となった。

 

 他車のペナルティやアクシデントもあったが、荒れに荒れた開幕戦をくぐり抜けた石浦は、ZENT CERUMO GR Supraを6位でフィニッシュさせた。さらに、レース終了後しばらく経って出た正式結果では、#16 NSX-GTにペナルティが課され、ZENT CERUMO GR Supraの順位は5位となった。予選では後方に沈みながらも、きっちりとポイント獲得で開幕戦を締めくくったTGR TEAM ZENT CERUMOは、クルマ自体の速さを磨き、チームの地元である第2戦富士でのさらなる上位進出に臨む。

 

ドライバー/立川 祐路
「難しいレースでしたね。スタート直後のドライコンディションのなかでは悪いフィーリングではなかったです。まわりのタイヤのパフォーマンスが落ちてきたらチャンスがあるかとも思いましたが、雨が降りはじめてしまいました。その後のピットインのタイミングは良かったと思いますが、替えたウエットタイヤがなかなか温まらなくて。路面が乾いてきたときに差を詰めてからピットインできたのは幸いでした。その後もピットインのタイミングや作業も良く、5位まで上がることができたので、今日はチームの仕事ぶりと判断のおかげだと思います。感謝したいですね。とはいえ、コース上でのスピードはいまひとつ足りていないところがあったと思います。第2戦の富士に向けてきっちり上位を争えるクルマづくりをしていきたいと思います。優勝争いに絡むことができるクルマにしたいですね」



2023年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMAドライバー/石浦 宏明
「非常に混乱したレースでしたが、事前に綿密に荒れた展開を想定していたこともあり、ピットのタイミングや交換したタイヤの選択、コース復帰の仕方など、そのとおりにこなすことができました。これまで、混乱したレースでは順位を下げてしまうことは多かったのですが、今回は混戦を乗り切り順位を上げることができました。今日はメカニックの皆さんに本当に感謝ですね。エンジニア含め、辛い状況の中でも耐えてレースを運ぶことができて良かったと思います。この開幕戦は予選でうまくいかず、追い上げのレースを強いられましたが、次戦の富士は予選から前に行きたいですし、長いレースなので、より戦略や運も必要になってくると思います。富士はGR Supraとも相性が良いコースですし、僕も立川選手もゴールデンウイークの富士は2回勝っています。ひさびさに優勝を狙いたいですね」

監督/村田 淳一
「混戦のなかで、3人のエンジニアの判断が功を奏してくれました。昨日からさまざまなことを想定していましたし、しっかりと戦い抜くことができたと思います。途中ウエットタイヤのペースが上がらなかったところもありますが、セットアップや内圧の設定など、反省するところもあります。とはいえレースとしてはうまくまとめることができたと思っています。こういうレースを続けていけば、どんな順位からでもしっかり戦うことができますからね。次戦は450kmレースですが、もちろんクルマの速さも大事ですし、ストラテジーなどもしっかり練っていき、ドライバーをサポートしていきたいです」