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SUPER GT RACE REPORT

2016年 SUPER GT 第6戦 SUZUKA <予選>

2016年8月27日(土) Qualify 予選
ZENT CERUMO RC F#38 立川祐路/石浦宏明
公式予選総合結果8位(1分49秒327)
< 公式予選 > 天候:晴れ|コース状況:ドライ

2016年 SUPER GT 第6戦 SUZUKA <予選> SUPER GTの2016年シーズンは、真夏の三連戦の一戦にして、シリーズの天王山とも言える第6戦インターナショナル鈴鹿1000kmを迎えた。45回の歴史を誇る伝統の一戦であり、現在シリーズランキング8位となっているLEXUS TEAM ZENT CERUMOにとっては、チャンピオン争いに離されないようにするためにも、ボーナスポイントも加算されるこのラウンドで優勝を狙いたいところだ。

 この週末の鈴鹿サーキットは台風10号の接近により、事前の天気予報では8月28日(日)の決勝日には雨が予想されていた。ただ、迎えた8月27日(土)の鈴鹿の空は曇天。公式練習開始となる午前9時20分の直前にはわずかに雨が舞ったが、幸いすぐに雨は止みドライコンディションのまま公式練習を迎えた。

 今回のレースで、新たなセッティングを施し持ち込まれたZENT CERUMO RC Fは、立川祐路が乗り込みまずはコースイン。すぐにピットに戻りチェックを行った後、再度ピットへ。開始18分から連続して周回を重ねていく。ただ、走り出しからアンダーステアの症状が出ており、立川は3回のピットインを行いながらセッティングを変更しつつ、16周をこなし石浦宏明に交代した。

 石浦は午前10時55分からのGT500クラスの専有走行帯も引き続きステアリングを握り、立川からアンダーステア対策を引き継ぎながら、8周目に公式練習のベストタイムとなる1分48秒454というタイムをマーク。6番手でセッションを終えた。

 LEXUS TEAM ZENT CERUMOはより上位のグリッド獲得に向けて、少しでもクルマの状態を改善するべく、村田卓児エンジニアを中心にセットアップを施し、午後2時50分からの公式予選Q1に臨んだ。Q1のアタッカーを担当したのは石浦だ。

 残り8分を切ったところでコースインした石浦は、2周目に1分52秒981というタイムをマークすると、翌周には1分48秒129をマーク。その時点でのトップタイムをマークしてみせる。しかし、ストレートスピードでZENT CERUMO RC Fに勝る他車が続々とタイムアップし、終わってみればQ1は6番手。ただ、現状のポテンシャルをフルに出し切ってのアタックで、Q1突破を達成してみせた。

2016年 SUPER GT 第6戦 SUZUKA <予選> 続くQ2は午後3時35分スタート。アタッカーは立川だ。石浦と同様、2周目に1分54秒618をマークすると、翌周にはフルアタックを開始。セクター1、2ともに好タイムで通過し、上位グリッドを獲得するべくスパートをかけた。

 しかし、スプーンカーブで立川はわずかにアウト側にコースアウトを喫してしまう。実質、鈴鹿では2周続けてのアタックはタイヤの状況からしても厳しく、全力を出し切るしかない状況だったが、名手立川らしからぬコースアウトで、結果は1分49秒327というタイムで8番手となってしまった。

 とはいえ、予選に向けた改善によりZENT CERUMO RC Fの状態は好転している。予選グリッドこそ8番手だが、長丁場の1000kmレースで、いかようにも挽回は可能だ。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは、決勝レースに向け意気込みを新たにしつつ予選日を終えた。


ドライバー/立川 祐路
「朝の公式練習ではクルマが少しアンダーステアで、走りはじめから厳しい状態ではあったのですが、予選に向けてチームがクルマを改善してくれて、かなり良くなったと思います。ただ、僕のアタックではスプーンカーブで少し無理をしすぎてしまい、コースアウトしてしまいました。そこは自分としても残念ですし、チームに申し訳ないという気持ちです。その分は明日の決勝レースできちんと取り返していきたいと思います。天候も含めてどうなるか分からない、難しい1000kmレースになるとは思いますが、きちんとミスなく走って今日の分を取り返したいですね」

2016年 SUPER GT 第6戦 SUZUKA <予選>ドライバー/石浦 宏明
「今回、第5戦までと違うクルマのセッティングで持ち込んだのですが、公式練習で立川選手にセットアップを担当してもらってから交代し、専有走行までに細かな改良を施していきました。そこからエンジニアが大胆な変更をクルマに施してくれたので、予選では昨年すごく良かった状態に近いクルマになっていたと思います。ただ、全体的にレクサスRC F勢が苦しかった状況もあり、6番手となってしまいました。タイム差はそこまではありませんが、いいアタックができた手ごたえはあっただけにショックな部分はあります。とは言え自分たちの持っているもののなかでいい方向にもっていけているので、決勝レースでも同様に自分たちのポテンシャルをしっかりコンディションにあわせて煮詰めていければ、いい戦いができるのではないかと思っています」


監督/高木虎之介
「予選Q1ではかなり上位につけていましたし、Q2では途中まではかなりいいタイムをマークできていました。3〜5番手までいける期待も高まったのですが、ドライバーは誰でもミスはありますからね。仕方ないと思います。決勝レースは天候の部分もありますし、分からない面も多いですが、1000kmはピットストップの作業も多いので、すべてミスなくこなすことができれば表彰台を獲得することも充分可能だと思っています。しぶとい戦いをしたいですね」