1. HOME > 
  2. SUPER GT > 
  3. 2015年第1戦

SUPER GT RACE REPORT

2015年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <予選>

2015年4月4日(土) Qualify 予選
ZENT CERUMO RC F#38 立川祐路/石浦宏明
公式予選総合結果3位(1分19秒370)
< 公式予選 > 天候:曇|コース状況:セミウェット〜ドライ

2015年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <予選> ゼッケン1を背負って戦った2014シーズン。ZENT CERUMO RC Fは、1勝をマークもランキング8位に終わり、残念ながらディフェンディングチャンピオンとして連覇は果たせなかった。しかし、この悔しさを胸にLEXUS TEAM ZENT CERUMOはオフシーズンを通じてテストを重ね、心機一転ゼッケン38を再び身に纏った#38 ZENT CERUMO RC Fを熟成させて来た。迎えた2015シーズン、チームは高木虎之介監督の下、立川祐路の相棒として新たに石浦宏明を迎えた新たなドライバーコンビで戦うこととなった。

 その新体制での初戦となるのは、すっかり開幕戦の舞台としてお馴染みとなった岡山国際サーキット。過去に多くの好リザルトを残して来たゲンの良いサーキットだけに、LEXUS TEAM ZENT CERUMOとしても新たな船出にふさわしい結果を残し、シリーズ争いでもスタートダッシュを決めたいところだ。

 しかし4月4日、走行初日を迎えた岡山国際サーキットは前日の雨の影響が残り、午前9時からの公式練習はセミウエットでのスタート。まずは立川がステアリングを握ってコースイン、マシンチェックやレインタイヤの皮むきなどを行い、本格的な走行を開始したのは15分が経過したあたり。序盤は下位に沈んでいた#38 ZENT CERUMO RC Fだったが、1分30秒272をマークし3番手につけると、さらに1分29秒216へとタイムを上げて行く。直後にアトウッドカーブでコースアウトするシーンがモニターに映し出されたが、その後#38 ZENT CERUMO RC Fはピットイン。コンディションのさらなる良化を待って、約24分をピットで過ごすことに。

 午前9時48分、再び立川がピットアウト。この時点で#38 ZENT CERUMO RC FはGT500の10番手。いよいよドライタイヤを履き、ここから再び周回を重ねようとした矢先、セッションは赤旗となってしまう。

 午前9時58分、セッションは再開。ここで#38 ZENT CERUMO RC Fは石浦がステアリングを握ってコースインするが、石浦も徐々にペースを上げていくものの、今度はメインストレートで#12 カルソニック IMPUL GT-Rが車両火災に見舞われ、再びセッションは赤旗に。

 午前10時11分に再開後、コンディションがさらに良くなって行く中、石浦もメニューをこなしながらペースアップ。1分22秒549を刻んでトップ10圏内に浮上すると、午前10時22分には1分21秒368で4番手に。さらに石浦は1分21秒294にタイムを上げるが、ここでセッションは午前10時25分からGT300の占有時間帯に入る。

 そして午前10時35分、今度はGT500の占有時間帯となると、再び立川が乗り込みピットアウト。立川はここで予選シミュレーションを行い、午前10時40分に1分20秒229をたたき出して一気にトップに躍り出ると、さらに1分20秒000にタイムアップ。その後、2台の先行を許したものの、#38 ZENT CERUMO RC Fはこの最初のセッションを3番手とまずまずのポジションで終え、午後の公式予選に臨む結果となった。

2015年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <予選> GT300のQ1終了後、午後3時10分から行われる15分間のGT500のQ1。ここで上位8台に入り、Q2へ進出したいLEXUS TEAM ZENT CERUMOは、ここでのアタックを石浦の手に委ねることに。#38 ZENT CERUMO RC Fのコクピットに収まった石浦は、ライバル勢同様に序盤はピットで待機し、最終的には午後3時18分にピットを離れた。

 まずは1分28秒295とゆっくりとしたタイムを刻んだ石浦は、翌周は1分29秒308と、ゆっくりとタイヤに熱を入れて行く。そして満を持して、残り2分を切った翌周にアタックをかけると、レコードタイムとなる1分19秒103をたたき出し、一気にトップへと躍り出る。ライバル勢のアタックが続く中、石浦はQ2進出を確信しピットイン。結局このLEXUS TEAM ZENT CERUMOでの初アタックでトップタイムをたたき出した石浦の健闘により、#38 ZENT CERUMO RC Fは続くQ2へトップ通過を果たすこととなった。

 そしてQ1の上位8台だけが出走を許されるGT500のQ2は、午後3時55分にスタート。#38 ZENT CERUMO RC Fのステアリングを託された立川は、12分のこのセッションの残り7分となった午後4時にピットアウトしていく。

 石浦同様、1周、2周とじっくりとタイヤを温めた立川は、3周目も1分24秒048で7番手という状況。しかし、翌周渾身のアタックを行った立川は、1分19秒370をマークし、残り1分を切った段階で3番手に浮上。自身20回目となるポールポジションを狙った立川は、諦めずアタックを続けたが、ラストアタックは1分19秒437と僅かにタイム更新はならず。

 結局この開幕戦の#38 ZENT CERUMO RC Fはポールポジション獲得こそならなかったが、予選3番手と決勝に向けて好位置を確保。明日の日曜日は天候が下り坂との予報が出されており、まだまだ予断を許さないが、この好グリッドからならコンディションにかかわらず、きっと良い戦いが出来るはずだ。

ドライバー/立川 祐路
「もちろんポールポジションが獲れるなら獲りたかったのですが、ちょっとアタックがうまく行かなくて。それでも3番手ですから充分狙える位置ですし、いろいろライバル勢のタイヤ選択も分かれているようなので、状況は悪くはない。しかも明日は雨になるかもしれないという話もありますから、予選11番手だった去年を思えば……。もちろん欲を言えば、もっと前に行きたかったですが、クルマも良くなっていますし、戦える位置にいると捉えています。明日はその分、見せ場を作れるような良いレースが出来るのではないかと期待しています」

ドライバー/石浦 宏明
「富士のテストでクラッシュしてチームにご迷惑をお掛けしたので、今週は少しでも挽回したいと思っていました。スーパーフォーミュラでもお世話になっているチームですし、移籍して初めてのレースですが居心地はとても良いですね。このチームで初めての予選でしたが、赤旗の影響で急遽僕が公式練習でセットアップを行う事になったものの、基本的に予選に向けてはセットアップがうまく行ったように思います。ただ、Q1で少しオーバーステアを感じたので、Q2に向けて空力を少し変えてはどうかと提案したものの、コンディションの状況からか立川さんのアタックの際に少しアンダーステアになってしまったことが反省点です。明日の決勝ではいつも通り優勝を狙います」

監督/高木虎之介
「Q1で石浦がまずまず良いタイムを出してくれたので、Q2でも期待していたのですが、少しセッティングを変えて行ったのが、今ひとつだったようです。僅差だったのでポールポジションを期待していたのですが、もう少し煮詰め切れなかった、ということだと思います。朝の公式練習でもウエットからのスタートで、あまりタイヤ評価の時間もなかったですし、仕方なかった部分もありますが、なんとかあとコンマ1〜2秒欲しかったですね。ただ、悔しさは残りますが、まぁ3番手ですし決して悪くはないでしょう。明日は雨の予報もありますが、これぐらいの位置であれば。あとは明日に向けて作戦などしっかり考えて戦いたいと思います」