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SUPER GT RACE REPORT

2012年 SUPER GT 第4戦 SUGO <予選>

2012年7月28日(土) Qualify 予選
ZENT CERUMO SC430 #38 立川祐路/平手晃平
公式予選総合結果7位(1分15秒823)
< 公式予選 > 天候:晴|コース状況:ドライ

2012年 SUPER GT 第4戦 SUGO <予選> 優勝こそ逃したものの、予選2位、決勝2位と高いパフォーマンスを発揮し、見事ポイントリーダーの座へと返り咲いた#38 ZENT CERUMO SC430。ランキングトップの勲章ともいうべき76kgものウエイトハンデを背負い、迎えるのは第4戦菅生。みちのくの山岳コースとして知られ、アップダウンの激しいチャレンジングなサーキットであるスポーツランド菅生ではウエイトの重さが文字通り大きなハンディとはなるものの、後半戦を前に是が非でも上位入賞を果たしたいところ。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは、みちのくとはいえ30℃を越える暑さとなった金曜に搬入作業を終えると、土曜からのレースウィークに臨んだ。

 朝から快晴となった土曜の菅生。照り付ける日差しに早くも気温が33℃まで上昇する中、この日の公式練習は午前8時15分と通常よりも早めに始まった。

 まずはGT300との混走で始まったこのセッション、#38 ZENT CERUMO SC430は開始直後に少しピットで待機した後、午前8時25分に立川がステアリングを握ってコースイン。1分26秒885とゆっくりとしたペースで周回しタイヤを温め、コースチェックを終えた立川は計測2周目に1分18秒269でまずは5番手に。さらに翌周、1分17秒023にタイムアップした#38 ZENT CERUMO SC430は、3番手とまずまずの好位置につけてピットに帰還する。

 その直後、GT300マシンが白煙を上げて4コーナー付近のグリーン上にストップしたためセッションは赤旗に。午前8時38分にセッションが再開されると、再び立川が#38 ZENT CERUMO SC430を駆ってコースイン。再び1分17秒028の好タイムをマークするなど、細かくピットイン&アウトを繰り返しながら、タイヤ評価とセットアップを進めて行く。

 その後も立川がステアリングを担当して周回を重ねた#38 ZENT CERUMO SC430は、午前9時15分に12012年 SUPER GT 第4戦 SUGO <予選>分16秒420へと一気にタイムアップ。この時点で3番手につけるとピットに戻り、平手にバトンを託すことに。

 ステアリングを引き継いだ平手は午前9時半過ぎにピットアウト。1分20秒台から計測を開始すると、1分18秒443、1分17秒380と順調にタイムアップして行くが、最終コーナー付近でストップした車両が出たためにこの直後にセッションは2度目の赤旗となってしまう。

 再開後も平手のドライブでセットアップ作業を行った#38 ZENT CERUMO SC430は、GT300の占有時間帯が始まる午前9時55分まで走行を続け、3番手につけたままラスト10分間のGT500占有時間帯を迎える。

 再び立川がステアリングを握った#38 ZENT CERUMO SC430は、この占有時間帯もフィーリングをチェックしながら周回を重ねタイム更新こそならなかったものの、1分17秒138を刻んでチェッカー。最終的に39周をこなし、6番手とまずまずのポジションで公式練習を終える結果となった。

 さらに暑さが増し、気温35℃、路面温度56℃となった午後1時05分。2度の赤旗によって伸びたGT300の予選1回目に続き、GT500の予選1回目がスタートした。この15分間のセッションでトップ10に入れば、この後のスーパーラップへの進出権を得ることが出来る。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは、このセッションを平手に委ねることとしたが、ここで使うタイヤが明日の決勝でのスタートタイヤとなるかも知れないこともあり、ライバル陣営同様に周回数を限定してタイヤを温存するべく、タワーからGT500ボードが提示されてもコースインせず、ピット前でじっと待機することに。

 ようやく午後1時12分、先頭を切って#24 D’station ADVAN GT-Rがピットアウトすると、それを合図に次々とライバルマシンたちがコースイン。今回最終コーナー寄りのピットに陣取るLEXUS TEAM ZENT CERUMOも、午後1時14分に平手をピットアウトさせる。

 コースに出た平手は、前車との間合いを計りながらタイヤを温めると、まずは1分24秒942で10番手に。翌周ペースを大きく上げた平手は、1分16秒197で4番手に浮上した平手は、ライバル勢のタイムアップにいったんポジションを下げるものの、計測3周目に渾身のアタックを見せ1分15秒975をマークし#38 ZENT CERUMO SC430を6番手に再浮上させることに成功する。

 結局この後1台の先行を許したものの、#38 ZENT CERUMO SC430は無事7番手でこのセッションを終了。続くスーパーラップへと駒を進めることとなった。

2012年 SUPER GT 第4戦 SUGO <予選> サポートレースの際に馬の背コーナー付近で路面が傷ついてしまい、状況確認のために開始時間が遅れ、午後3時30分からのスタートとなったGT500のスーパーラップ。

 予選1回目の結果によって、4番目の出走となった#38 ZENT CERUMO SC430に乗り込み、ピットを離れた立川は、直前のアタックで#35 KeePer Kraft SC430がマークした1分15秒537という好タイムをターゲットに1周限りのアタックに挑んだ。

 ヘッドライトを点灯、アタックに入った立川だが、セクター1ではややアンダーステアに見舞われてコンマ4秒のプラス表示。コンクリートウォールで高木監督、平手、村田エンジニアが立川のアタックを見守る中、セクター2での挽回を狙った立川は、中〜高速コーナーの続くセクター2をうまく攻め、セクタータイムでは#35 KeePer Kraft SC430のタイムを上回ったものの、セクター1での遅れを挽回するまでにはいかず、タイムは1分15秒823。惜しくもその時点での2番手となった#38 ZENT CERUMO SC430だが、その後のライバル達のアタックの結果最終的なポジションは7番手に。

 76kgというトップハンデを背負いながらも7番グリッドと上位進出を狙える予選ポジションを得た#38 ZENT CERUMO SC430。明日の決勝でも暑いコンディションが想定されるものの、粘り強い戦いで上位フィニッシュを期待したい。

2012年 SUPER GT 第4戦 SUGO <予選>ドライバー/立川 祐路
「予選1回目と異なるタイヤでスーパーラップにアタックするということで、少し変則的な作戦になったのですが、そのせいでセットアップの面で少しだけ詰め切れない部分があったのかなと思います。スーパーラップでアタックに入ると、ややリヤのグリップが強くてアンダーステアになってしまいました。セクター1でタイムが少し良くなかったのもそのためですが、セクター2でも取り立てて状況が良かったと言う感覚はありません。しかしながら、7番手はチャンピオンシップを考えればそれほど悪いポジションではないですし、ポイントで競っているライバル達よりも前のグリッドを確保出来ていますから状況的にも問題はありません。ウエイトは重いですが、この1〜2戦がチャンピオン争いの正念場だと捉え、明日少しでも上位でフィニッシュ出来たら良いなと思います」


2012年 SUPER GT 第4戦 SUGO <予選>ドライバー/平手 晃平

「タイヤ評価をしつつ走った朝の公式練習でもクルマのバランスは悪くありませんでした。ただ、2種類のタイヤがある中で、個人的にフィーリングが難しい部分もあったので、自分がアタックする予選1回目には立川さんの選んだものとは違うタイヤで行きました。その結果、普通にタイムも出ましたしバランスも良かったので予選1回目としては満足しています。強いて言えば、自分があとコンマ1秒タイムを縮めていれば4〜5番手くらいには行けたという気持ちがあるくらいです。明日は決勝用のタイヤでのセットアップなどを朝のフリー走行でしっかりやる必要がありますが、今回5位くらいに行ければという目標を持っているので、そのあたりを目指して頑張ります」

監督/高木虎之介
「あれだけのウエイトハンデを搭載しながらも、朝の公式練習でも良いポジションにつけられていたのでクルマは仕上がっているな、良い状態にあるなと言う手応えは感じていました。予選に入ればライバル勢もタイムを詰めてくるのは分かっていましたが、それでも7番手。ウエイトを積んでいることを換算すれば、かなり良いタイムが出ていたと言えますし、セットアップがもう少し煮詰まっていれば、スーパーラップでも4〜5番手くらいまでは行けたと立川も言っていますので、7番手でも非常にポジティブな結果と捉えています。今回のように重くても良い感じで走れているのはチャンスだと思いますので、明日はなんとか重いなりに頑張ってポイントを稼ぎたいところですね」