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SUPER GT RACE REPORT

2009年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <予選>

2009年3月21日(土) Qualify 予選
ZENT CERUMO SC430 #38 立川祐路/リチャード・ライアン
総合予選結果:1位(1分24秒069)
< 公式予選 > 天候:晴れ|コース状況:ドライ

 土~日の2日開催となった今季のスーパーGT。タイトなスケジュールとなったレースウィークだけに、練習走行と予選1回目、そしてスーパーラップが行なわれる土曜日は、やるべきことの非常に多い一日だが、前日に搬入やピットの設営を終え、夕方にはタイヤ交換の練習などもこなしたチームは、準備万端で土曜の朝を迎えた。

2009年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <予選> 快晴に恵まれた土曜の岡山国際サーキット。しかし、コースサイド日陰のグリーンエリアには霜が下りるなど予想外の冷え込みとなる中、午前9時に気温8℃、路面温度13℃という状況の中で公式練習がスタート。ここで立川、ライアンが交互にドライブ、3番手と好調な滑り出しを見せた#38 ZENT CERUMO SC430は、日差しが強まり気温15℃、路面温度28℃と初夏を思わせる陽気となった午後1時15分、公式予選1回目に臨んだ。

 忙しいインターバルながらも、このセッションを前に立川は仮眠を取るなどリラックス。「絶対に今日はポールを」と程良い緊張感を胸に秘めた立川は、まずは混走となるセッション序盤、基準タイムをクリアするためコースに出たライアンの走りを見守る。ここでライアンが1分25秒442という好タイムをマークし、いよいよアタッカーを務める立川へとステアリングを託すこととなったが、なんとシートレールが動かないというハプニングが。一瞬の緊張がピットに走ったが、慌しくメカニックが修復を終え事なきを得る。 こうして混走時間帯にフィーリングを確認した立川は、午後1時55分からの10分間のGT500占有時間帯に再びコースイン。アタックに入った途端に黄旗区間が発生した上、最後のアタックではプッシュしすぎたか、バランスを崩してスピンしかけ、「危ない!」と立川自身がヒヤリとするシーンもあったものの、それでも#38 ZENT CERUMO SC430は1分24秒726をマーク、予選1回目をトップタイムで終えると、予定通りスーパーラップ進出を決める。ピットに戻った立川も、納得の表情でコクピットを後にすることとなった。

<スーパーラップ>天候:晴れ コース状況:ドライ
 路面温度が30℃を超えるなど、さらに暑さの増したスーパーラップは午後3時15分からスタート。ライバルマシンのアタックをモニターで確認した立川は、#35 KRAFT SC430のマークした1分24秒257をターゲットにコースインすることとなったが、暫定ポールを奪い最後のアタッカーとなった#38 ZENT CERUMO SC430は、ゆっくりとタイヤを温めると渾身のアタックを見せる。竹内浩典監督、ライアン、そしてメカニックたちがサインガードのモニターに釘付けになる中、立川は見事1分24秒069を叩き出し、狙い済ましたポールをゲット! まるでウイニングランをするかのようにマーシャルたちに手を振りながらピットに戻った立川は、見事自身の持つ最多記録を更新する14回目のポールシッターとなったのだった。

ドライバー/立川 祐路
「去年獲れなかっただけに、絶対にポールを獲るんだという気持ちで岡山に来ましたが、今日は予定通りでしたね(笑)。自分自身がポールを狙っていただけに、結構プレッシャーを感じていたんですが、獲れて良かった。今回は出だしからクルマも良いですし、このまま明日も予定通り優勝して良い形でシーズンをスタートしたいですね!」

ドライバー/リチャード・ライアン
「今日はとにかくすべてがうまく進んだね! ただ、明日は雨になるらしいし、他のマシンがどれぐらいのパフォーマンスを出してくるのか読めない部分があるけれど、とにかくポールからスタートできるというのは最高だ。水煙に視界を邪魔されることもないわけだしね。なんとしてもチームにとって最高のスタートが切れるよう明日は頑張るよ」

監督/竹内 浩典
「2日間に短縮されての開幕戦ということでしたが、限られた慌しい時間の中、過酷な条件の中でチームスタッフもドライバーも、きっちり仕事をしてくれました。明日は雨のようですが、特に雨ではポールは有利ですし、ここまでうまくまとめてきているだけに、明日もきっちりと決勝レースをまとめて良い結果を持ち帰りたいですね」

2009年 SUPER GT 第1戦 OKAYAMA <予選>